予防
食器洗いの時と濡れた洗濯物を干す時には必ずビニール手袋をしましょう。薄い木綿の手袋をして、その上からビニール手袋をはめる手袋の二重着用は手湿疹の予防に有用です。
天然ゴムからできたゴム手袋には、ラテックスという成分があり、かぶれを起こすたけでなく、全身のアレルギー反応もおこすことがあるので、お推めしません。塩化ビニールの手袋の方が安全です。細かい作業にはニトリルという合成ゴムの手袋(ラテックスははいっていません)が有用です。
手の接触皮膚炎として原因がわかっている場合には、原因物質に少しでも触れないようにして下さい。育児や介護のため手を洗いすぎてかえって手があれてしまう場合があります。使い捨てのビニールを使用して洗う回数を減らすと洗いすぎを防げます。手あれのある時はハンドソープは手あれを悪化させるので、固形石けんで洗うようにして下さい。
水仕事のあとや入浴後には水気をよくふき取ってからハンドクリームなどを塗って手の皮膚を保護して下さい。ハンドクリームなどを使用しても手あれが治らない時は、早めに近くの皮膚科医を受診して治療して下さい。 (東京都支部 山本 泉)
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